長門彦島 | 長門彦島は壇ノ浦合戦の際、平家一門が本拠地として陣を敷き、要塞としての役割を果たした島。難攻不落、天然の要塞と言われた。 |
佐伯景弘 | 平清盛に仕え、その家人として活躍する。清盛の厳島神社支援に対し、景弘は神社経営に関与し、清盛から平氏姓を名乗ることを許された。また、源氏との戦いでは一貫して平氏を支持した。1185年に壇ノ浦の戦いで平氏は滅亡したが、景弘は新たに台頭した源頼朝に接近、その後も神主の役職にあり続けた。1188年には頼朝の命により壇ノ浦で安徳天皇と共に海中に沈んだ宝剣「草薙の剣」の捜索を行ったが、宝剣のありかを知りながら報告しなかったとも伝えられる。 |
二位の尼 | 平清盛の妻であり、安徳天皇の祖母。清盛の死から平氏滅亡まで一門を統括した。源氏との戦いで一貫して平氏を支持し、彦島まで参陣した景弘に撤退をすすめ、清盛が信仰した厳島神社を託した後、わずか8歳の安徳天皇と宝剣「草薙の剣」を抱いて入水する。遺体は宮島の有の浦に漂着したとされ、手厚く葬られたと伝えられる。 |
市杵嶋姫 | 厳島神社の祭神。弁財天と同一視されている。創作神楽「長門彦島」では、二位の尼の遺体が有の浦に漂着するとその体に乗移り、景弘を助けて宝剣を奪回する神として登場する。景弘から宝剣を託されると、頼朝の夢に立ち、景弘の功績を告げることで、神官としての地位を守ることを約束する。 |
海神龍王 | 壇ノ浦合戦の際、安住のすみかを汚され、怒り狂う龍王の姿として描いている。入水した二位の尼から宝剣を奪い取り、その遺体を宮島へと流す。また宝剣探索の際には悪龍となって抵抗する。 |
![]() |
佐伯景弘 清盛よりも年上で重厚なイメージのある景弘は、黒の狩衣に金襴飾りの太刀を持ち、平安高烏帽子を着用して登場します。また狩衣は肩切仕立てになっており、海神龍王との合戦場面では平家カラーである「赤」を基調とした衣装に早変わりする仕掛けになっています。 |
厳島明神 市杵嶋姫命 厳島神社の祭神・市杵嶋姫命は、凛とした女神らしく飾り紐のついた前天冠をつけ、白い水干に赤い袴を着用します。また、宝剣「天群雲剣」(あまのむらくものつるぎ・後の「草薙の剣」)を八岐大蛇の体内から取り上げた勇猛な神・須佐之男命(スサノオノミコト)の娘として、御幣をつけた緋色の長刀を持って登場します。 |
|
![]() |
二位ノ尼 平時子 物語の鍵となる平家の滅亡。一門の要(かなめ)として滅亡の道を選んだ清盛の妻・平時子は、壇ノ浦と瀬戸内の海をイメージした波模様の格衣(かくえ)に尼頭巾をつけ、幼い安徳帝を抱いて登場します。雲柄の袴は入水して果てた後の魂の昇天をあらわします。 |
海神龍王 壇ノ浦の深海に住む龍王は怒りの形相で登場します。怪蛇・八岐大蛇の末裔のようなイメージで竜の顔をモチーフとしており、また、平家を滅ぼす悪魔のようにも見える表情です。武器として三つ又鉾を持ちます。 ![]() ![]() |
〒738-0601
広島県広島市佐伯区湯来町和田
TEL 090-1012-4787(団長直通)
※出演依頼は団長直通の電話番号までお願いいたします。